社交ダンスとは


社交ダンスの本場イギリスでは、ダンスを踊る部屋を「ボールルーム」と呼び、そこで行われるダンスを「ボールルームダンス」と呼びます。二人がペアになって踊ることが特徴で、ダンスを踊るための技術と知識はもとより、マナーとエチケットが重んじられます。
男子は自分の動きを相手に伝えること、女子は相手の動きに対応することが求められます。
ボールルームダンスを通じて得られるこの一体感を伴うコミュニケーションは、他のダンスでは得られない達成感を覚えます。
ボールルームダンスを踊ることは、正しい立ち姿、正しいステップを会得することに集約されます。

ダンスの種目


ダンスを習うのに「ラテン・アメ リカンのリズムが好きだから、サンバから習いたい」とか、「映画音楽が好きでこの曲で踊るた めに、スローフォックストロットを習いたい」などの動機でも構いません。この表はあくまで目安ですので、順序どおりに習得しなくても大丈夫です。

初心者

マンボ

初めてダンスをする方にオススメです。ペアで向かい合い、手を離して踊ります。「マンボNo5」は鉄板ですね。

ジルバ(ラテンアメリカン)

軽快なリズムで、つい笑顔がこぼれます。ロックンロール的な曲は、ジルバで踊られることが多いです。

ブルース(スタンダード)

スタンダード種目の登竜門です。つい4拍子で踊ってしまいがちですが、6拍子で踊れると、大人なムードで踊れます。

スクエアルンバ(ラテンアメリカン)

今ではあまり踊られませんが、(キューバン)ルンバより敷居が低く、初心者向けです。「スクエア ルンバ」派と「キューバン ルンバ」派との間で大論争を巻き起こしましたが、結局音楽によって踊り分けられるとの結論に至りました。

ワルツ(スタンダード)

3拍子のリズムに合わせ、回転を主体に踊ります。「テネシーワルツ」を聞けば、踊ってみたいなぁと、きっと思われるはずです。

タンゴ(スタンダード)

2拍子で踊ります。スタンダード種目の中で、唯一スウィングしないダンス種目です。「ラ・クンパルシータ」という曲は誰しもが耳にしたことがあるでしょう。

初級

ルンバ(ラテンアメリカン)

男女の駆け引きを魅せる4拍子のダンスです。カウント「1」が聞こえると、表現の幅が広がります。一時期、映画「タイタニック」のテーマでよく踊られました。

チャチャチャ(ラテンアメリカン)

マンボ、ルンバと同型のダンスです。音楽の中に聴こえる、正に「チャチャチャ」のリズムが軽快です。「ラブポーションNo.9」はチャチャチャを踊るにピッタリです。

中級

スローフォックストロット(スタンダード)

ジャズや映画音楽の中で、4拍子の多くの曲がこの種目で踊れます。ブルースで「S(スロー)」のタイミングをマスターできていれば、この種目では表現の幅が大いに広がります。私たちは好んで「ニューヨーク・ニューヨーク」を使って踊ります。

サンバ(ラテンアメリカン)

バウンスアクションが特徴で、と言いたいところですが、近年はサンバの音楽が変わってきたので、バウンスというより、フラットなイメージになりつつあります。「テキーラ」はサンバの定番です。

ジャイブ(ラテンアメリカン)

ジルバで「S(スロー)」と踏んでいた1歩を、「Q&Q(クイッカクイッ)」と3歩で表現します。非常に軽快で踊って楽しい、見ても楽しい種目です。

上級

クイックステップ(スタンダード)

ワルツとスローフォックストロットの両方のテクニックを必要とする種目です。スイングの定番「インザムード」はクイックステップで踊れます。

ヴェニーズワルツ(スタンダード)

宮廷舞踏を始点とする急旋回が美しい種目です。「花のワルツ」「美しき青きドナウ」「スケーターワルツ」など、誰もが耳にしたことがあるワルツは、この種目で踊られます。

パソドブレ(ラテンアメリカン)

曲は、定番の「エスパーニャ・カーニ」。闘牛士が入場する時に用いた行進曲でした。女子は、時にケープを表現したり、男子のシャドウ(影)を模したりします。曲のフレーズに合わせ、最もストーリー性を顕す種目です。